ウィーン・プラハ・ヘルシンキ

休みの間は旅行に出ていた。主に父親の旅に同行する形で、ウィーン、プラハ、ヘルシンキの3都市をまわった。どの都市も初訪問ではなく、特にウィーンとプラハに関しては昨年夏にも行っていたので、一年経たずして再訪した形となった。。。短期間で2回、訪れるとは思っていなかった。

ウィーンで見かけた、どこかの住宅の窓際。乱雑で、汚いのだが、個人的趣味としては、こういうものが落ち着く感じがする。空のミネラルウォーターのペットボトル、片方だけのスニーカー、やけに青々とした小さいレモンの木、布切れなど、関連性のないものが適当に置かれている。台にもホコリや土が積もっていて、きれいに飾ろうという気はないと思われる。ただ単にいらないガラクタをここに集めただけなのかもしれない。犬やカラスが、彼らの審美眼で、よくわからないものを寄せ集めるような、無垢な装いがある。

オットー・ワーグナーのウィーン中央郵便局、アドルフ・ロースのアメリカン・バーなどは、再び見られてよかった。

ミュージアム・クォーターのDesign Austriaという棟では、オーストリアのタイプデザイナーの展覧会などもやっていた。2,3年前にRed dot awardsなど受賞していたSindelarなど、見たことのあるタイプフェイスもあった。

プラハのキンスキー宮殿内にある国立美術館では、ドイツの画家ゲルハルト・リヒターの大規模な回顧展が行われていた。初期の作品から最新作まで、代表的な作品がかなりの量、展示されていた。好きな作家なのだが、どのように解説してよいのか未だに良くわからない。写真でもなく、絵でもなく、対象物の輪郭は常に焦点が合っていなく、とにかく薄ぼんやりと虚ろな感じが好きなのだが、何と言って良いのか、良くわからない。

ヘルシンキは3年ほど前に一度、来たことがある。その時もアアルトのスタジオと自邸を見学した。今回も見学し、とても良かった。空間自体はコンパクトなものなのだが、家具類や調度品、テキスタイルなどの諸要素との複合的な構成が相当にうまいと感じる。アアルトの死別した最初の妻も、二人目の妻も、家具やテキスタイルのデザイナーだったので、その二人との協業の結果との解説を受けた。。

1週間ほどで、3都市を回り、もろもろのものを見た。見るだけなら、誰でもできることだが、見た。

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