テルミン

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もう先月のことになってしまうが、楽器博物館で行われていた「音楽と革命 それはテルミンから始まった」という展示を見た。学生のころ入っていたサークルで、この手の初期の電子楽器に非常に詳しい人がいて、原宿にあるFive G(という古いアナログ・シンセサイザーなどを大量に扱っている店)などを教えてもらい、たまに訪れては、ノブやボタンが過剰に並んだそれらの楽器の佇まいを眺めていた。その店でも当然、テルミンは扱われていたし、同じサークルの知り合いでもテルミンを所持している人がいたこともあり、なんとなく自分もテルミンには興味があった。

今回の展示は、こじんまりとしたスペースにいくつかのポスターと、テルミン実機が数台置かれているだけのコンパクトな展示だったが、テルミンのミニコンサートなどが開かれており、久しぶりに生で見て、やはり空中をなでるように演奏するその姿は異様なものがあり、魅力的だと思った。

from Mandarin Electron website

展示の一部として、国産テルミンも置かれており、それを制作したマンダリン・エレクトロン社が浜松にあることも初めて知った。同社は、テルミン奏者の第一人者である竹内正実が設立し、マトリョミン(マトリョーシカの中にテルミンを仕込んだ、狂人的発想の凄まじい製品)などを販売している。マトリョミンは愛らしい外観だけども、発想はとても常人のものではない…。

よくよく調べてみると、マンダリン・エレクトロン社が入っているビルは自分も近くをよく通ったことのある「頭脳センター」というこれまた謎の名称のビルだったのだが、あのビルに世界的メーカー、マンダリンエレクトロンが入っていたのかと思うと、何か腑に落ちる気がした。

ちなみに浜松で11月に「世界音楽の祭典」というイベントがあり、そのPVにも一瞬だけテルミンが登場するとのことだった。このイベント、あまり宣伝を見かけなかったので知らなかったのだが、三宅純が音楽監督として、招待ミュージシャンのキュレーションなどやっていたらしく、ラインナップを見ると、聞いたことないが面白そうな世界各国のミュージシャンが出るようで、結構よさそうなフェスだと思った。

三宅純は、ある映画で使われていたThe Here and Afterという曲がとてもよく、一度ライブを観に行ったことがある。

若干、話が飛ぶが、ヤマハ楽器のデザインは、プレイヤービュー(演奏者にとってどれだけ使いやすいか)とオーディエンスビュー(ステージを見る人にとってどれだけ格好良く映るか)という二つの軸でデザインが練り上げられるという話を、ヤマハのデザイン部のかたから聞いたことがあったが、テルミンのような不思議な演奏方法をもつ楽器は、突出してオーディエンスビューが面白い気がした。。

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