美大出身でないデザイナー

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自分は美術系の大学を出ずにデザインの職についたのだが、やはりデザイナーというと美大を出ている人が多いので、たまに同僚たちとの会話や、デザイナーの集まりなどで、出身の話になることがあると、やや冷笑された感じで、「頭いいんだね」などとからかわれることが、ある。。さらに、自分の好きな美術やデザインが、バウハウスだったり、今まで紹介してきたようなタイポグラファだったり、理知的に造形や美術を押し進めた人たちだったりするので、そんな話をすると、頭でっかちでつまらんといったコメントをもらうことも、ある。

もちろんそう思う気持ちもわからないでもないし、美大の受験理由の上位には常に、「勉強がきらいだったから」というのが入っているはずなので、構造的にそういうコメントが出るのはしかたがない。

ただ、それでも自分は、見るからに感情的で、直感のままに何かとてつもないものを生み出すタイプの人より、やたら理性的なのに、理性的に考えを突き詰めた結果、ある異常な地平に出てしまったといったタイプの表現者に惹かれる。理知的に狂っているという状況が、とても魅力的に思える。音楽などでもそうで、いかにもロック的な見た目の人たちがロック的な音楽をやっていても面白さを感じないが、おとなしそうなガリガリの若者がいきなり破壊的なノイズミュージックなど演奏しだすと、心が躍る感じがする。理性によって、感情だけでは開けない地平に出た感じがする。

それは結局はギャップに惹かれているという話なのかもしれないが、、直感よりも、理性によって異質なものを生んでいくことが面白いと感じる。建築家なんかは、そういうタイプの人が多く、理路整然と自作を解説しているが、その対象の作品がとても見たことが無いような異常な空間だったりして、まさに理知的に狂っているという感じがして、本当に面白いと思う。

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