中田島砂丘

少し気分転換に海へ行った。天気が悪く、大降りというわけではないが、小雨とも言えない程度に、しっかり雨が降っている日だったにも関わらず、何となく家を出た。風はそんなに無いとはいえ、十分に寒く、明らかに海など行くような日ではなかったが、頭をリセットする必要があった。車で20分ほどで、浜に着く。

雨のおかげで砂浜が湿って固まって、歩き易くなっており、その点は良かった。通常であれば、足元が砂まみれになることは避けられない…。

浜には男女がひと組いた。てっきり無人だと思ったが、こういう雰囲気の海が好きな人たちかもしれない。しかしその二人は、自分より先に帰ってしまったので、その後は見渡す限り誰もいなくなった。

ここ中田島砂丘は、高校生だった頃、陸上部の練習(浜練と呼ばれていた)でよく来ていた。ある時、皆でダッシュ練習をしていたとき、テレビ局のディレクターなる人が突然現れて、今からドラマの撮影でこの浜辺を使うので、申し訳ないけれども場所を空けてほしい、協力してもらえたら粗品も提供するといったことを言った。当時の部長が、じゃあという事で場所を明け渡した。我々は遠くから、テレビ局のスタッフの方々が、ダッシュ練でボコボコになった砂浜を整地するのを見ていた。何かボロボロの格好でギターを抱えた俳優が出てきて、「この夢がかわいそうだよ」という歌詞の歌を熱唱しながら浜辺を歩いているシーンを撮影していた。我々は、なんでかわいそうなんだろうね、などと話しつつ、「粗品」を待っていたのだが、いつまでも撮影が終わる気配はなく、粗品というのも、部員一同どうでもよくなっていたので、他の場所で残りの練習をして、浜を後にした。結局、なんのドラマの撮影だったのかは、知らない。

 

中田島砂丘はアカウミガメの産卵地として知られているので、卵を安全に孵化させるためのケージが置いてあった。これは昔は無かった気がする…。

寒かったのと、海をちょっと見たら満足したので、すぐに帰った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です