Startup Weekend Hamamatsuに参加してみた

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28日~30日にかけて、Startup Weekend Hamamatsuというイベントに参加していた。ハッカソン、アイデアソンの一種で、週末の3日間で、参加者が何人かのグループを作って、サービスのアイデアを立案し、疑似的に企業企画書の作成からプレゼンテーションまでを行うというイベントだった。スタートアップ・ウィークエンド自体は、世界のいろいろな国で行われているイベントで、東京に居たころにも案内を見たことがあったので、知っていたのだが、参加したことはなく、今回浜松で行われるというので、どんなものなのかと試しに参加してみた。

フィールド・ワークが全てという価値観

結論から言えば、フィールド・ワーク主体で、現地調査とインタビューに100%の力点を置くアイデア立案のやり方は、なかなか面白くて勉強になった。ファシリテーターの人が何度か繰り返していたが、「自分で思っているだけのアイデア、チームメンバーが会議室で話しているだけのアイデアはすべて妄想とする。価値はないと考える。」というやや極端な前提にたっており、「自分自身の着眼点」みたいなものは一切、信用せず、必ず、そのサービスの想定利用者となる人たちの声を聞き、彼らが問題に感じていることをどう解決するかにフォーカスするという、完全リサーチベースのアイデア立案手法を学ぶという場だった。

そのフィールドワークも、極端に言えば、現場の人に、「何か困ってることはありませんか」と直で聞くようなスタイルで、問題点の発見は外部にゆだね、それの解決策を考えることのみに集中することで、素早くクリティカルなサービスアイデアにたどり着くという考え方のようだった。問題への着眼点にこそ、オリジナリティが必要で、自分自身の独自性を出すという考え方も、世の中にはあるので、それとは真逆のもので興味深かった。

学びはチームに依存する

やり方を学ぶ、と書いたものの、イベント自体は、運営側がアレコレ指示したり、レクチャーするような場面はほんの少ししかなく、参加者主体で行われるものなので、参加すればある一定のメソッドが必ず学べるという類のものではないと思われた。今回は、たまたま自分のチームに、リーン・スタートアップ等の研究をしていて、メソッドに詳しい大学院生がおり、彼が結構、行動を促したり、考えをまとめるための専用のシート等を持参してくれたりしていたので、やり方を学べる形になったが、何を学び何を得るかは、チームに依存する気がした。

疑似か、本気か・・・

今回の参加者の中で、持ち寄ったアイデアをつかって、実際に起業したいと考えていた人はほぼいなかったように思う。自分も、今回のイベントを、あくまでリーンスタートアップ式のサービス作りのやり方を体験する疑似的なワークショップとして捉えていて、何かここでビジネスチャンスを掴んで実際に起業してやろうという気は、無かった。
ただ、主催者側のイベント趣旨としては、実際の起業家を生み出すという目的があったらしいので、その点では温度差があったのかもしれない。もっとも、本当に起業家を産み出すための実践的なイベントだったとしたら、参加者への事前課題や、専門家たちの厳しいチェック等が必要なのは明らかだから、運営側としても、今回のものはそこまでシリアスでないワークショップ的な意味合いでやっていたのかもしれない。
或いは、シリアスなものにするか、疑似的なものにするかは参加者しだい、意欲次第で白くも黒くもなるという傍観者スタンスを意図的にとっているのかもしれない。参加料を支払うとはいえ、NPOで行っているイベントなので、コテコテの有料セミナーのようにはしたくないのかもしれない。全て憶測にすぎないが・・・。

参加者たち

今回は20人程度の人々が集まっており、参加していた方々は、学生もいたし、自分のような個人事業主もいたし、企業に勤めていて、新規事業立案に携わっているような人もいたし、モノづくりが好きで興味を持ったという人もいた。予想していたより人が集まらなかったのか、運営側の人たちも何人か参加者側に回っていた。

できたもの

自分たちのチームは、Yes/Noクエスションによる本のリコメンドサービスを作成した。

bookconcierge

図書館によく通っている自分が、本の返却時に関連書籍をオススメしてほしいと思ったことを発端にしたアイデアで、当初は、Amazonの「この本を読んだ人はコレも読んでいます」的なものを図書館でやろうとしたが、それは実際のフィールドワークで、図書館は個人情報保護の観点から本の貸し出し履歴を一切ログしていないこと、分析もやっていないことが分かってボツになった。そこで、ログを必要としないもので、何か学びたい分野がある時に、そのキーワードを入れると、その人のレベルに合わせて、「最初の一冊」となる適切な本を一冊だけオススメしてくれるというサービスになった。

キーワードを入れると、いくつかのYes/No形式の二択質問が生成され、それに画面スワイプでサッサッと10問くらい答えていくと、その人のレベルとか適性が判断され、最適な入門書が一冊選ばれるという仕組みになっている。(画面はあくまでモックアップで、実際のシステムなどは作られていない)

Webサービス、および図書館や書店に置かれる情報端末としての利用を想定。

おわりに

2.5日間くらい、ずっと連続して行われるイベントなので、結構疲れたが、自分にとっては、新しい発想のやり方を知る良い機会となった・・・

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